ふらり。旅する長崎第25回 「長崎の中のカナダに行きたり…!?」 〝長崎の中のカナダ〟…思わず「まさかぁ~」と疑いそうなその場所を知ったのは、とあるブログがきっかけだった。ブログの主は、〝まるでカナダのような風景に感動〟し、何と移住までしてしまったという…! その名も小林哲朗さん。インディジョーンズばりの中折れ帽がトレードマークで、オーバーオールやチェックのシャツがよく似合う。その...
メイド・イン・ナガサキVol.25 島原木綿幻の反物を、織りつないで。 何とも言えない味わいを持つ、深い深い藍の青。そこに走るのは、織り手の個性を映す色とりどりの縦縞。きゅっ、と目が詰まり、うっすらと光沢を放つ美しい織物…それが「島原木綿」だ。一度は途絶え、“幻の反物”とも呼ばれた、島原市の三会(みえ)・大三東(おおみさき)・湯江(ゆえ)地区に伝わる手仕事である...
メイド・イン・ナガサキVol.24 岩永梅寿軒の寒菊目に浮かぶは、雪積もる菊。 ほわり、はらり、と舞い積もってはじんわりと融け、すうっ…と消えゆく儚い雪片―と言えば、伝わるだろうか。「寒菊(かんぎく)」と名づけられたこの菓子が見立るのは、雪化粧をまとった菊の花や葉。ほんのりと青みさえ感じるような、混じり気のない澄んだ白と、ほわほわと淡い輪郭を見つめていると、冬の情景のひ...
ふらり。旅する長崎第24回 「島原のおひなさまに会いに」 3月といえば、桃の節句。三寒四温、厳しい寒さも少しずつ和らぎ、桃も桜もほころんで、待たれるのはやわらかな光満ちる春。そんな季節に、女の子のお祭りとは…むふふ、すてき。我が家には残念ながら、立派な五段飾りはなかったけれど、友だちの家でおひなさまを見たり、学校の給食にひなあられが出たり(懐かしい!)、そんなささいな〝女の...
ふらり。旅する長崎第23回 「小さな鍋島藩・神代小路をゆく」 雲仙市国見町の一画にある、「神代小路」。こうじろ〝こうじ〟でも〝しょうじ〟でもなく、〝くうじ〟と読ませるこの場所には、「旧鍋島家住宅(鍋島邸)」という国指定重要文化財の史跡がある。有明海沿いの国道251号を通るたび、この史跡への案内表示が目に入ってはいたのだが、なかなかきちんと訪れる機会がないままだった。が、しかし!...
メイド・イン・ナガサキVol.23 Pebble Ceramic Design Studioの陶磁器ありそうで、ない。Pebbleだけのやきもの 2013年の春、やきものの町・波佐見に新たな陶磁ブランドが生まれた。〈Pebble Ceramic Design Studio〉。手がけるのは波佐見出身で、父親も原型師だという石原亮太さんだ。
メイド・イン・ナガサキVol.22 佐世保独楽お正月の、風物詩 ♪お正月には凧あげて、独楽をまわして遊びましょう―童謡にも歌われる、お正月の風物詩「独楽まわし」。昔ほどは見られなくなった風景だが、昔ながらの独楽を子どもたちがまわして遊ぶ様子は、日本人の心に響くものがある。
ふらり。旅する長崎第22回 「たのし!平戸さんぽ」 「ふらり。旅する長崎」、イラストコラムという形での連載になり、おかげさまで早(ほんとうに早い!)一年です。拙い絵も、少しは上達しているとか、いないとか…?2014年もゆるマニアックな旅をのほほんとお届けして参りますので、何卒よしなに。 さて、新年一発目の旅先は平戸! 本コーナー初、念願の平戸上陸である。というのも、2...
ふらり。旅する長崎第21回 「佐世保の夜の楽しみ」 あっという間に今年も年末!日も短くなり、会社を出る頃には辺りもすっかり夜。でも、この12月の夜の街って、嫌いじゃないんだナ。クリスマスやお正月を前に、どこかみんなウキウキした様子で、イルミネーションやツリーで街がキラキラとしていて。まっすぐ家に帰るのが何だかもったいなくて、ついつい用も無いのにどこかに寄り道してみたり...
メイド・イン・ナガサキVol.21 工房てまりやの羊毛しごとつむぐ、編む、織る日々 セーターやマフラーなど、身も心もぬくぬくとあたためてくれる羊毛の衣類。今でこそ冬の装いに欠かせないが、日本での歴史は比較的浅く、庶民の暮らしに取り入れられるようになったのは、明治期以降のことだ。もっとも、大陸から羊がもたらされた最古の記録は6世紀中頃、江戸時代には毛織物の輸入も進んだが、湿度の高...
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