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  • 九十九島グループ

    九重九島グループ
    文字を刷り込む作業は今でも手作業。次々と焼きあがる生地に、丁寧かつ迅速に行う。文字によって力加減の微調整が必要だ

    九十九島の雄大さと美しさを昔ながらのお菓子で伝える

    香ばしい風味と、上品で大人もクセになる甘さ。佐世保を代表する銘菓として今や県内外から愛される「九十九島せんぺい」。作り方は昭和26年の開発当初から変わらず、職人による手作業がおいしさの軸となる。

     

    今回、特別に工場へと潜入。

     

    何より印象的だったのは、生地の上に白い文字を刷り込む作業の素早さだ。絶妙な力加減で、ムラなくきれいに仕上げていく。刷り込む作業は「りんかけ」と呼ばれており、材料はメレンゲや砂糖などを混ぜ合わせたもの。しっかりした甘さがありつつ、どこか洋菓子のように上品なおいしさが、幅広い年齢層から親しまれている。

     

    作り方は変えずとも、その魅力の伝え方は時代に合わせて工夫している。日本画家・中島潔が描く女の子が印象的なパッケージは、通常のものに加えて季節ごとに限定版を用意。さらに文字のオーダーメイドも受け付けており、出産の内祝いに合わせて名前を入れる注文も増えているそう。

     

    昔ながらの味わいが、これから次の世代にも大切に受け継がれていく。

     

    九十九島せんぺいの工場に潜入!

    1、寝かせた生地を香ばしく焼き上げる

    小麦粉と砂糖は1:2と砂糖が多く、戦後期は調達に苦労したそう。おなじみの六角形の型に流し込み、ピーナッツを散りばめてじっくり焼いていく

    2、手作業で白い部分を刷り込んでいく

    型に材料をのせて、生地が冷める前に一枚ずつ素早く刷り込んでいく。繊細な力加減が必要で、経験が求められる作業。この道30年級のベテラン職人もいるとか!

    3、中身を確認しながら袋詰めしていく

    人の目視と機械による二重チェックで中身をしっかりと確認。箱に分ける作業も専用のロボットが行う。生産量は全体で一日平均7万枚とのこと

    4、オーダーに合わせてきれいに包装して完成!

    通常のパッケージのほか、季節限定のパッケージや、法要に合わせた落ち着いたデザインのパッケージも用意している

    「九十九島せんぺい(18枚入り)」1,080円

    傘を持ったお馴染みの“お春さん”がパッケージには描かれている

     

    お祝いや記念日に!オリジナルの「九十九島せんぺい」も受付中

    内祝いや法要、企業の周年、結婚式のプチギフトなど、大切な節目にはオリジナルの九十九島せんぺいがオススメ。好きな文字を入れることができるので、より思い出深い記念になるはず。

     

     

    九十九島グループとは

    昭和23年に小さなお菓子屋さんとしてスタート。当時は砂糖も十分に手に入らず、水飴を飴玉や芋飴などに加工することでお金を稼いで砂糖を購入していたそう。職人による手作業は今も変わらず、佐世保を拠点に愛され続ける。

     

    住所:佐世保市日宇町2566
    ※現在工場見学は受け入れておりません
    ※オンライン注文可能。オーダーは要問い合わせ

     

    【通信販売】
    電話:0120-089-999
    営業時間:9:00~17:00
    休業日:日曜・祝日
    https://www.99grp.co.jp/

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