ながさき島たより壱岐島の寒ブリは日本一(壱岐) 壱岐島にも冬が訪れようとしている。壱岐の観光は夏がメインだが、冬には冬の良さがある。ほぼ雪が降らない温暖なこの島の冬の楽しみ。「ひきとおし鍋」、「湯本温泉」、「壱岐焼酎のお湯割り」などなど。考えるだけで思わず顔がニヤついてしまう。その中で、私の一番の楽しみ、それは「寒ブリ」である。 寒ブリと言えば、富山県の氷見が「...
ながさき島たより弁財天(メーザイデン)(上五島) 新上五島町有川地区は、捕鯨のまちとして栄えていた場所です。ここで行われる伝統行事「弁財天」について、今回お話します。 有川地区は昔、「くじら組」と呼ばれていた、和歌山や山口からの移住者がおり、彼らに捕鯨船や鯨の捕り方の地術指導を受けていたそうです。その時に大漁祈願の唄や網差しの唄も一緒に伝わってきています。有川地区...
ながさき島たより島ならではの文化(宇久) 今では誰も行っていないであろう「古き良き日本の文化」が、宇久島では、今もなお残っていたりします。例えば、夏に海水浴へ行く時、島の子どもたちは水中眼鏡が曇らない様に道端に生えているヨモギをちぎってきたり、近所の竹林から竹を切ってきて物干し竿の代わりにしたり、お風呂を沸かすために薪を割って準備する家があったり、内陸の牛農...
ながさき島たより国の重要無形民族文化財“へトマト”(五島) 「カーン、カーン……」 時の鉦が〝ヘトマト〟の始まりを告げる。崎山地区に伝わるヘトマトは、小正月の日に開催される伝統の祭り。少子高齢化や過疎化が進んでいる近年は、若者たちが休みをとりやすい1月の第3日曜日に開催されている。その起源も名前の由来も不明だが、今日まで大切に受け継がれ、国の重要無形民族文化財に指定されてい...
ながさき島たより島生まれのあったかいおふくろの味(五島) 五島列島を構成する島の一つ「椛島」。福江港から定期船や海上タクシーで30分あまり。周囲約27キロメートルで、五島列島のほぼ真ん中に位置している。人口は130人ほどと少なく、主な産業は近海での漁業である。 この島の一角に、自分たちの力で〝惣菜店〟をつくり出した元気な女性たちがいる。民宿〈増栄丸〉の女将さんとその仲間た...
ながさき島たより対馬の神社めぐりを楽しもう(対馬) 国境の島・対馬は、神々が宿る島だ。平安時代に編纂された「延喜式」の神名帳には、九州全体で98社の神社が記載されているが、うち29社が対馬に集中し、九州最多を誇る。大陸航路の拠点であり、国防の最前線でもあった対馬を、当時の朝廷がいかに重要視していたかという証なのだろう。古くは自然崇拝や海神信仰が中心だったが、中世には元...
ながさき島たより教会が一夜限りのコンサート会場に(上五島) 新上五島町の冬の一大イベント「チャーチウィークin上五島教会コンサート」が今年も開催されます。島内に点在する29の教会のうち、舞台となるのは6つの教会。2018年の世界遺産候補「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産となっている「頭ヶ島集落」にある頭ヶ島天主堂をはじめ、29のカトリック教会堂が点在する祈り...
ながさき島たより旬を迎える海の恵み・海の幸 徐々に海の水も冷たくなる頃、宇久島の魚は旬を迎えます。平戸海峡は潮の流れが激しく、特に宇久島の周辺は養殖するにも適した場所が少ないため、島で食べられる魚はほぼ天然。厳しい海で鍛え上げられた数々の魚は、他所から来られる釣り人の言葉を借りると「引き」が非常に強いのだそう。そんな宇久の魚は、冬場にしっかり脂を乗せて育つので...
ながさき島たより世界遺産登録祈念の教会コンサート!来年3/27(火)から30(金)にかけて、「第17回長崎おぢか国際音楽祭」を開催します。今年も東京芸術大学准教授の青柳晋先生を講師にお招きし、ピアノやヴァイオリン、チェロ、室内楽といったマスターコースを開設いたします。毎回全国各地から20名を超す音楽愛好家や学生に集まっていただいておりますが、受講生のレベルも年々高くな...
ながさき島たより上五島名物「かっとっぽ」(上五島) 通称〝かっとっぽ〟と呼ばれている「ハコフグ」を知っていますか?あご焼きが終わると、おいしい〝かっとっぽ〟の季節がやってきます。この魚、とっても可愛い目をしているんですよ。そんなハコフグの調理は、一風変わっています。おなかを開き、中の〝キモ〟を取り出すと、おなかの中は空っぽになります。そこに、味噌や生姜、ネギなどを混ぜ...