島原半島の東部にある島原市。
江戸時代には城下町として栄え、島原城や点在する武家屋敷などかつての面影を感じられる古き良き町だ。
西側には1990年に噴火した雲仙普賢岳がそびえ、東側には「有明海」が広がる自然豊かな土地も特徴的。火山活動により湧き出た湧水群は今もなお人々の暮らしと結びついており、肥沃な土地で育てられるおいしい農作物は全国から注目を集めている。
また、豊かな自然が生活のそばにあるためか、のんびりとした時間が流れるのも島原らしいところ。
そんな島原に〝恋して〟移住した地域おこし協力隊の4人に、島原市の魅力を教えてもらいました。
平成の大噴火により深い傷跡を残した雲仙岳。自然の驚異を忘れることなく、ここに暮らす人々は火山と共生し、たくましく歩み続けている。
浜の川湧水観光交流館「銀水」
やわらかい白玉に、甘さすっきりの蜜をたっぷりどうぞ
〈島原名物「かんざらし」を食べるならここに決まり!〉
浜の川湧水の傍らにある、約20年の時を経て復活した甘味処。
島原名物の「かんざらし」を味わうことができ、当時の常連客の話を頼りに再現した懐かしの味とストーリーに多くの人が虜になっている。
infomation
長崎県島原市白土桃山2-1093
☎0957-63-4610
営9:00〜18:00※地元特産品の提供は10:00〜17:00
休なし 席20 P8
A Burgers Cafe
アボカドやチーズなど自分好みのトッピングができ、バリエーションも豊富!
〈こだわりの絶品ハンバーガーに食らいつけ!〉
地産地消を軸に島原の新鮮な素材を使ったハンバーガーが大人気!
クリーミーなアボカドがサンドされた「アボカドバーガー(単品)」720円も人気メニューなので一度食べてみて。
infomation
長崎県島原市本光寺町4338-6
☎0957-62-1500
営11:00~18:30
休木 席なし(テイクアウトのみ)Pあり
古くから「水の都」と呼ばれており、「島原湧水群」として1985年、環境庁の日本名水百選に選定された。
採水スポットもあるので、ぜひ味わってみてはいかが?
桜門湧水
武家屋敷から徒歩5分ほどにあり、「ここのお水じゃないと飲めない」と遠いところから汲みに来る人がいるほどの、人気の湧水スポット。
水頭の井戸
1941年、近隣の人々が井戸を掘ったところ清涼な地下水が!
今でも飲み水として住民に親しまれており、この井戸の横にある石の亀に自分の年の数だけ水をかけると長生きできるとの言い伝えも。
浜の川湧水
洗い場を「飲料」・「食物洗い」・「食器洗い」・「洗濯」の4つの区画に分け、地域の人々の手によって今もなお大切に使われている。
数ある湧水の中でももっとも島原らしさが感じられるスポットだ。
移住に関するお問い合わせは……
島原市役所 市長公室 シティプロモーション課 島原ふるさと創生本部
〒855-8555 長崎県島原市上の町537番地
TEL:0957-61-1652(直通) FAX:0957-62-8007 Mail:iju@city.shimabara.lg.j
島原暮らし~コイするしまばら~ URL:https://shimabalove.jp/
時には思い切りの良さも大事。
自然豊かな島原での暮らし
大学で地理の勉強をしていたことや海を眺めるのが好きだったこともあり、海と火山の両方を感じられる島原へ移り住んだ倉林さん。
都会に比べると野菜や魚が安い上に、おいしいところが島原の魅力の1つなのだそう。
「移住を考えたとき最初はとても勇気がいると思いますが、暮らし始めると生活が開けてきて楽しいです。なので、ご縁を感じたら思い切って住んでみるのもいいと思います」と語ってくれた。
文化財の歴史や魅力を
自分で勉強して広めていきたい
世界文化遺産登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の研究をしていた縁もあり、島原市内にある文化財のPRや活用を考える募集に飛び込んだという中尾さん。
文化財一つひとつを自分の目で確かめながら、初めて訪れる人に向けてガイドパンフレットを作成している。
「趣あるお店と島原の湧水が組み合わさった場所が多くて、ご飯を食べに行くにも新鮮です」と暮らしの中での発見を楽しみながら過ごしている。
挑戦する若者をサポートする
支援づくりを目指して
「島原はサイクリングにぴったりで、百花台公園から雲仙の方へも行きますよ」と愛用の自転車に乗って話してくれた萩原さん。
地方で仕事ができればと思い、山と海の両方を楽しめるこの地へと降り立った。
これからの抱負を尋ねると「最近はいろんな働き方がありますから、若い人たちがチャレンジできるような土壌づくりをしていきたい」と語ってくれた。
島原を盛り上げようとする熱意がそこには感じられた。
戻ってきたからこそ分かる
今の島原の魅力を伝えたい
高校卒業と同時に福岡に移り住み、20年以上経って故郷の島原市に戻ってきた上田さん。
改めて感じた島原鉄道沿線の魅力を手描きの鳥瞰図マップにまとめた「KokonNiki Map」は、温かみのあるイラストがたくさん散りばめられ、お散歩してみたくなるところがいっぱい。
「ないもの探しよりも、あるもの探し。子どもたちが誇りを持てる地域の魅力を伝えていきたい」と笑顔で話してくれた。
夫婦二人。南島原で自給自足的な暮らし
昔ながらの素麺工場跡を少しずつ改修しながら暮らしている大野さんご夫婦。
エコビレッジにて住み込みで働いていた二人は、自然を感じられる山の中に暮らしたいとの思いで移住先を探していたところ、ふらりと訪れたこの地に魅了されたそう。
コロナ禍での移住となり、移り住んですぐには挨拶まわりができなかったそうだが、地域の方に声をかけてもらうなど、ここで暮らす人たちの人懐っこさが心地よいとのこと。
そんな二人は、手つかずの田んぼを耕したり、活版印刷を楽しめる場所をつくったりとやりたいことがたくさん。
人が集まる憩いの場に向けて日々改修しており、改修に使うレンガづくりのお手伝いを募集中。出来上がっていく過程を一緒に楽しんで
infomation:alieto.
長崎県南島原市有家町尾上2002 営10:00〜17:00
休月~水 ※祝日など詳しくはSNSにて確認を Pあり
移住に関するお問い合わせ
南島原市 地域振興部 地域づくり課
☎:0957-73-6631 FAX:0957-82-3086
人が集まるふるさとを目指して……
宿をつくりたいとの思いで「移住というよりも修行をしに行こうと訪れたのがここ」と話してくれたのは〈ゲストハウスTSUDOI〉を営む市来さん。
10年ほど雲仙の老舗旅館にて働き、その後ゲストハウスをオープン。
みんなのふるさととして集ってもらいたいとの思いが込められた「TSUDOI」は、地域の受け皿としてこの地を元気にしていきたいという市来さんの島原愛があふれている。
家のお風呂ではなく温泉に入るこの地域ならではの文化や美味しい湧水に野菜、魚、肉と火山がもたらす恵み全部ひっくるめて、とにかく島原半島が大好きと話すが、だからと言って、無理に押し付けることはしない。
「別のところへ行ってもいいし、雲仙が気に入ってとどまる人がいたらいつでも待ってます」と話してくれた。
infomation:ゲストハウスTSUDOI
長崎県雲仙市小浜町雲仙323-2-2 営11:00〜14:00/18:00〜23:00
休不定 Pなし
移住に関するお問い合わせ
雲仙市 地域振興部 地域づくり推進課
☎:0957-38-3111 FAX:0957-38-2755
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