ながさきプレスWEBマガジン

〈頼れるまちの薬剤師さん〉ポリファーマシーのおはなし


 

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定期的に飲んでいるお薬はありますか?

 

まったく飲んでいない方も多いでしょうし、血圧のお薬だけとか、サプリメントのビタミン剤だけを飲んでおられる方などもいらっしゃるかと思います。

 

しかしながら、人によっては5錠、10錠と多くの薬を飲んでらっしゃる方もいるでしょう。

 

今回はそのような多剤服用(あるいは多剤併用)、いわゆるポリファーマシーについてお話します。

 

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多剤服用とは・・・

 

高血圧症や高脂血症のお薬は高齢になるにつれて増えていく傾向にあり、また運動療法なども体の衰えから難しくなっていくため、増えた薬が減ることも少なく、多剤併用となっていってしまいます。

 

また、複数の医療機関を受診されている方の場合、それぞれにおいては少なかったとしても、結果として多くの薬を飲んでいるということもあります。

 

特に薬の副作用をそうと気付かず、それを抑えるために他のお薬を飲むという場合があります。

 

例として利尿降圧剤を飲んでいる方が、トイレが近いからと泌尿器科を受診して処方を出していただく場合などです。

 

 

 

 

ポリファーマシーを回避するには・・・?

 

さて、それではこのポリファーマシーを回避するにはどのようにすればいいでしょうか。

 

一番大事なのは、使用しているすべての薬を把握することです。

 

言葉にするのは簡単ですが、実際に把握するのは、特に薬の種類が多い方の場合、難しいと思われます。

 

 

そこで利用していただきたいのが薬局、そして薬剤師です。

 

お薬手帳を活用すること、かかりつけ薬局やかかりつけ薬剤師を活用し、市販薬やサプリメントを含め、お薬を一元管理することで重複や過剰を把握し、中止もしくは減量につなげることができます。

 

もちろん、過少医療になってしまうのも避けなければいけません。

 

医師、看護師、薬剤師、場合によっては介護士や栄養士なども含めた医療スタッフが、それぞれの立場から患者の情報を共有し、医薬品の適正使用を心がけていくことが必要です。

 

最後に、長崎県においては例年「多量服薬者訪問相談事業」を行っております。

 

詳細な内容や開催する時期は年によって変わりますが、残薬の調整や重複の確認他を行い、必要に応じて相談を受け、医薬品の適正使用につなげていく事業となります。

 

興味のある方は、お近くの薬局や長崎県薬剤師会に相談あるいはお問い合わせください。

 

 

 

Q&A
今回お話を伺った諏訪薬局 スワ店ってどんな薬局?

 

Q:諏訪薬局はどんな薬局ですか?

目標でもありますが、地域密着型の薬局です。薬剤師がカフェやスーパーで(お店の邪魔にならないよう配慮して)、立ち話のノリでお薬相談を受けることがあります。

Q:普段気がけていることや、こだわっていることを教えてください

可能な限り相談に乗るようにしています。お薬に関してだけでなく、今日の献立の相談を受けたこともあります。栄養士ではないので、そこまで専門的なアドバイスはできませんが、「貧血に良い料理」など、一緒に考えることも。

Q:諏訪薬局の歴史またはエピソードを教えてください

薬局ができて70年超、私で3代目です。駐車場に移動販売の方がいらっしゃるようになり、多くの方が集まるようになったため、移動販売車待ちができるようにベンチを作りました。

お気軽にお薬相談に来てください!

 

名称

諏訪薬局 スワ店

営業
時間

平日9:00~18:00

土曜9:00~13:00

定休日

日・祝日休み

お問い
合わせ

TEL:0957-53-1015

FAX:0957-53-1018

緊急電話番号 090-8411-8614

備考

大村市内、在宅訪問承ります。

簡易検査ですが、HbA1cやLDLコレステロールなど測定できます。

場所

大村市諏訪2丁目658-22

長崎県薬剤師会×ながさきプレス 気軽に読める医療コラム「頼れるまちの薬剤師さん」

 

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