ながさきプレスWEBマガジン

  • 対馬の島たび

     

     

    手つかずの大自然が残る対馬。

    ドライブするだけでも、その情景やキレイな空気に

    癒やされたり、ときめいたり。

    普段の生活で見失いそうになりがちな“自分”のことを

    あたらめて測ることができる、そんな場所です。

    対馬の素晴らしい自然をメジャー代わりに

    あなたの「等身大」ってどのくらいか、確かめてみてください。

     

     

     

     

     

     


    海上に立つ鳥居。その荘厳で神秘的な姿を、その目で確かめて。

    豊玉地区に鎮座する和多都美神社。彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)と豊玉姫命(とよたまひめのみこと)を祀っていて、この二柱の夫婦神が織りなすエピソード・竜宮伝説が残されています。見どころは、何と言っても海上に浮かんでいるかのような鳥居!満潮になると社殿の近くまで水が満ち、5つある鳥居のうち「一の鳥居」と「二の鳥居」の足元が海中に沈みます。まるで、竜宮城へと続く入口が、鳥居の先にあるようにも見えて、とっても神秘的。「一の鳥居」は、2020年の台風によって倒壊しており、クラウドファンディングで再建されたという心あたたかいエピソードも。夫婦神なので、縁結びや夫婦和合、安産祈願にもご利益があるとか。

     

    和多都美神社 (ワタツミジンジャ)
    対馬市豊玉町仁位字和宮55
    TEL:0920-52-1566(対馬観光物産協会)
    10:00〜17:00/正月休/Pあり


    360度の大パノラマを独り占めできるという贅沢

    対馬の中央部に広がる浅茅湾は、複雑な入江と無数の島々で構成されるリアス式海岸。その北岸にある烏帽子岳は、標高176mの山。山頂には展望台が整備されていて、駐車場から展望台へは145段の階段を10分ほど登る必要が……。しかし、それを登り切ると。360度を見渡せる絶好の対馬ビューが楽しめるんです!東には対馬海峡、西には朝鮮海峡が広がり、天候・気象条件が良ければ、海の向こうの韓国側の対岸を望むこともできます。特に、複雑に入り組んだリアス式海岸の姿を俯瞰で眺めるのは、何よりの絶景体験です。夕陽が落ちゆく情景や、朝靄の中に昇りゆく朝陽のシーンをその目で確かめてみるのもオススメですよ。

     

    ■烏帽子岳展望台 (エボシダケテンボウダイ)
    対馬市豊玉町仁位
    TEL:0920-52-1566(対馬観光物産協会)
    Pあり


    対馬が誇る最高食材・あなごの実力をご堪能あれ!

    対馬を訪れたら、ぜひ味わってほしいものの一つに、「あなご」が挙げられます。対馬の西沖で獲れるあなごは、脂ののりと肉厚な身、骨のやわらかさが特徴。中でも、あなごの活魚運搬販売や加工品製造を手がける〈フレッシュ対馬〉の「黄金あなご」は絶品です。こちらが営む〈あなご亭〉は、そんな黄金あなごを心ゆくまで楽しめる食事処。煮あなごやせいろ蒸し、最高の鮮度でないと提供できない刺身や握りずし、ほわっと食感のあなごカツなど、あなごの魅力を知り尽くした、この店ならではのおいしさが堪能できます。その実力は、関東・関西圏の有名店にまで波及しているだとか。県内外にも自慢できる「究極の一食」をぜひ対馬で味わってみてください。

     

    ■あなご亭 (アナゴテイ)
    対馬市豊玉町仁位2091-3/TEL:0920-58-2000
    11:30~14:00(先着80名様まで)
    不定休/35席/Pあり
    https://anago-tei.com/


    対馬の自然を全身で楽しめるコンテンツが充実!

    浅茅湾内に位置する海浜公園・あそうベイパーク。56.1haもの敷地を有し、四季折々の大自然を全身で、さまざまな楽しみ方ができる場所です。オススメは、対州馬とのふれあい。一般の馬よりも背丈がちょっぴり低めの、対馬固有種である対州馬。優しい目をした対州馬との交流を。餌やり(100円)・曳き馬(乗馬)体験などが楽しめます。そのほかにもお楽しみのコンテンツが充実していて、浅茅湾の一部で楽しむカヌーボートやキャンプ施設も近年大人気。ゲンカイツツジや桜のほか、季節ごとに異なる花々を愛でながらの散策だけでもオススメです。カヌーボートは1隻600円、キャンプはテント持ち込みなら2,000円で利用できます。

     

    ■あそうベイパーク
    対馬市美津島町大山584-1/TEL:0920-54-4994
    9:00~18:00(7月~9月は9:00~19:00)
    無休/Pあり
    https://asoubaypark.com/


    ココロとカラダを瞬間的に癒す、最高の絶景&足湯時間

    漁火公園は、厳原町東里、空と海の境界線が見渡す限りに広がる、絶好の景色が楽しめる公園です。昼間の風景はもちろん、夜には漁火が海上に灯り、またひと味違った、ロマンチックな情景を楽しむことができます。そして、何と言ってもオススメなのが、ズバリ足湯です!間近に海を感じながら、ゆったりと小休憩を楽しめます。1日旅してめぐった疲れも、この格別な情景+足湯体験ですっかり癒されそう。無料で利用できるので、気軽に立ち寄りやすいのもうれしいですね。足湯は4~11月の季節、10:00~20:00に利用することができます。

    ■対馬海峡漁り火の湯(漁火公園) (ツシマカイキョウイサリビノユ イサリビコウエン)
    対馬市厳原町東里223/TEL:0920-56-0118
    10:00〜20:00(足湯利用期間4/1~11/30)/Pあり


    静かで凛とした空気の中、自分を見つめ直す瞬間をも愉しむ

     厳原のまち並みより少し登った高台にある西山寺。静かで荘厳な雰囲気が漂うこちらでは、坐禅の体験をすることができます。開始は午前6:00~。まだ1日が覚めやらぬ早朝の凛とした空気、静やかな坐禅堂の中で、ゆったり自分を見つめ直し心を豊かに変えてくれます。坐禅の後は朝がゆも用意されていて、おなかをやさしく満たしながら、心もしっかり温めてくれます。そのほか、写経体験やお寺での宿泊体験「宿坊」も楽しむことができます。対馬をとことん楽しみながら、さらにひと味違った「非・日常体験」を堪能してみて。特に春の季節には、桜と本堂のコントラストが見事。四季折々の風情も一緒に味わってみましょう。坐禅・写経体験は要予約。

     

    ■宿坊 対馬西山寺 (シュクボウ ツシマセイザンジ)
    対馬市厳原町国分1453/TEL:0920-52-0444
    Pなし
    https://www.seizanji.com/


    伝統の味をこの手でつくり・食べる、格別の対馬体験

    対馬の郷土料理のひとつ・対州そば。縄文時代の後期、大陸の方から日本に伝わってゆく過程で、いち早く日本に伝わってきたものとされ、そばの原種に近い品種だとされています。〈体験であい塾 匠〉では、その“対馬の味”と出会うことはもちろん、そば打ちの体験もできる場所です。実際に店舗で提供されているのは、そば粉100%の十割そば。体験用には作りやすくするため、つなぎを1割ほど足してくれます。そば粉に水を加えて力強くこね、それを麺棒で伸ばし細く切っていきます。シンプルな工程ですが、体験していくと自然と真剣な表情に。できあがったものは調理され、いただけます。自分で打ったそばは、きっと格別な味わいのはずです!

     

    ■体験であい塾 匠 (タイケンデアイジュク タクミ)
    対馬市厳原町国分1453/TEL:0920-56-0118
    11:00〜14:30(電話対応9:00〜16:00)
    不定休/Pあり
    https://www.tsushima-takumi.com/


    対馬時間をコーヒーでゆったり。地域の新しい魅力が集う交流“基地”

     対馬と福岡の出身のオーナー夫妻が厳原町にU・Iターンして営んでいる、対馬の新しいランドマーク。専門店ならではのコーヒーメニューは、対馬をイメージした特製ブレンドをはじめ、ハチミツとコンデンスミルクでやさしい味に仕立てたカフェラテ「ハニーミルクコーヒー」など、バラエティ豊富。ハニーミルクコーヒーは+300円で対馬産のハチミツにも変更可能です。そのほか、抹茶やチョコ系のフラッペや期間限定商品、ピスタチオのモンブランといったスイーツなど、見た目でもおいしさでもアゲてくれるメニューばかり。店内もデザイナブルで、居心地の良い雰囲気。「BASE」の付く名前の通り、人が集まり交流を持つ“拠点”としても活躍しそうな場所です。可愛くて日常使いにも◎な雑貨にも注目して。詳しい営業時間などはSNSをチェックしてみて。

     

    ■YELLOW BASE COFFEE (イエロー ベイス コーヒー)
    対馬市厳原町田渕808
    11:00〜17:00(土・日・祝 10:00〜17:00)
    不定休/16席/Pあり
    https://ybc-tsushima.com/

     

     

     

    対馬の代表的銘菓「かすまき」は、カステラ風の生地で餡を包んだもの。店舗によってさまざまなかすまきが存在し、それぞれにおいしい特長が見られます。〈春田菓子店〉自慢のかすまき「対馬紅茶かすまき」は、対馬産無農薬紅茶を使った香り豊かな逸品。古くからのかすまきの伝統を活かしつつ、甘さ控えめに仕上げられていて、ちょっとした手土産にも喜ばれそう。対馬産の無農薬小麦を使った「対馬小麦かすまき」もオススメです。

     

    対馬紅茶かすまき 1個250円~

    春田菓子店

    TEL:0920-85-0852
    https://r.goope.jp/sr-42-4244510010

    対馬の佐護地区では、「ツシマヤマネコと共生する米づくり」も行われています。ツシマヤマネコは「田ネコ」とも呼ばれていて、水田付近でよく見かけるのだとか。そんな彼らとの共生を目指したのが「佐護ツシマヤマネコ米」です。減農薬で米づくりをしているほか、その売り上げの一部が、絶滅危惧種であるツシマヤマネコの保護活動に寄付されます。3合入りの愛らしいパッケージは3種類。手ごろな価格で、お土産にもピッタリです。

     

    自然と人のくらしをつなぐ佐護ツシマヤマネコ米 3合1袋 500円

    佐護ヤマネコ稲作研究会

    TEL:0920-84-5533
    http://www.yamanekomai.com

    美津島町島山のブルーベリー「島の瞳」を手搾りした果汁に、対馬特産のニホンミツバチのはちみつを加えた、まさに島の恵みで構成された対馬のご当地サイダーです。まるで浅茅湾の夕陽のような、美しい色合いが特徴的です。炭酸強めですっきり仕上げで、ハイボール代わりのノンアルコールカクテルとしても、食事シーンにピッタリ。さらに、対馬の地酒で割って楽しんでみるのもベストマッチでオススメですよ!

     

    ツシマサンセットソーダ  245㎖ 365円

    対馬コノソレ(對馬次世代協議会)

    TEL:0920-52-7135
    http://www.kokkyo-naturalfactory.shop/

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    島たび取材で対馬へ赴いたのが、4月の上旬。現地では、ちょうど桜が満開・まっさかりのときでした。そこで気づいたのが、対馬の「桜の木の多さ」。どこへ行っても、名所と共に美しい桜が付いてくるんです。対馬を訪れるのなら、断然春先がオススメです!
    とは言いながら、美しい自然情景がたくさんの対馬。もし別の季節に足を運んだとしても「この季節に訪れるのが一番!」と言っている自分が居そう……。マリンアクティビティがピッタリの夏、紅葉と共に山並みを楽しむ秋、そして対馬の郷土料理「いりやき鍋」が大変おいしそうな冬……。圧倒的な自然の美しさを目の当たりにすれば(グルメも挙げていましたが……)、自分を見つめ直す、そして自分の尺度がわかる、良い機会になると思います。ぜひ、自分探しの旅にも「対馬」を選んでみては、いかがでしょう?

     

     

     

     

    長崎と空で繋がる、3 つの島々。
    それぞれが持つ「ここでしかできない体験」が、島にはあふれています。
    壱岐・五島・対馬、各島の旅の情報を探してみてください。

     

     

     

     

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