五島市には、自生椿の他に、街路樹や観賞用など、約４２０万本の椿があると言われている。人々は、昔から椿油の生産や防風林として、椿を利用してきた。鬼岳椿園には、赤、白、ピンクなど、２５９種類の椿が集められ晩秋から春先まで花を楽しむことができる。２０２０年には、「国際椿会議」及び「全国椿サミット」の開催も決まっている。五島は椿の島である。
この椿をもっとＰＲしたいということから、毎年２月に「五島椿まつり」を開催している。大波止公園でのオープニングでは、椿の苗木がプレゼントされる。昨年は、寒風の中に小雪が舞っていたが、開始１時間前から行列ができていた。期間中は、島内各地で、椿油を使ったハンドケアや木工クラフト体験、チャーチコンサート、ゴルフ大会、五島邸にて心字ヶ池庭園を眺めながらの春の茶会などの催し物が行われる。
さらに久賀島では、特産のカキや車エビの炭火焼きが楽しめる。特価で販売もしているので持ち帰りもできる。そして、県内唯一のフルマラソンコースもある三井楽の椿マラソン。イベント満載で島内外からのお客様をお待ちしているので、ぜひ五島の椿を楽しんでほしい。
今年は２／17（土）～３／４（日）に開催される。

profile
矢口 美保子　五島市在住。趣味は、茶道と読書。「軽自動車のマニュアル車に乗っています」と言うと、ほとんどの人が驚くという。高校時代の剣道仲間からの突然の電話により、島のコラムを書くことに。これには、本人が一番驚いているのだとか。