ながさきプレスWEBマガジン

  • 島ならではの文化(宇久)

    古き良き風習が今なお生きる場所
    古き良き風習が今なお生きる場所

     今では誰も行っていないであろう「古き良き日本の文化」が、宇久島では、今もなお残っていたりします。例えば、夏に海水浴へ行く時、島の子どもたちは水中眼鏡が曇らない様に道端に生えているヨモギをちぎってきたり、近所の竹林から竹を切ってきて物干し竿の代わりにしたり、お風呂を沸かすために薪を割って準備する家があったり、内陸の牛農家さんは手洗いの水に雨水を貯めていたり、と、自然と人間の距離感が非常に近いことが、昔ながら、でも今見るとまったく新鮮な「文化」に見えます。
     海に目を向けてみると、(少なくはなりましたが)海士さんたちが、今もなお素潜りでサザエを獲り、漁師さんは昔ながらの手釣りで大物を釣り上げています。今までと同じスタイルで生活される島民の方々は年季が入り、どなたもカッコイイのです。
     時代が変わり、便利な世の中になっても、「昔ながら」の文化や習慣はずっと根付いています。島の人にこんなお話しをしていると「何がすごかね?」と笑われますが、これからも昔ながらの風景を眺めていきたいですね。

    profile
    檜垣 督 宇久町観光協会職員。大阪出身の元熱帯魚販売店員で、海の青さに魅せられて2014年春に宇久島へ移住。観賞魚を飼育していたという前職の経験を活かし、自然の観光資源を日々探している。趣味は釣りやカメラ、バンド活動。

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