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【長崎】平和公園周辺の1日観光モデルコース|定番&穴場のいちおしスポット

 

平和公園周辺は、平和への想いに触れられる特別なエリア。原爆の記憶を伝える祈念像や資料館、時を見守ってきた神社が点在し、心に響く風景が広がります。少し足を延ばせば、地元に愛されるカフェや立ち寄りスポットも。祈りと日常が交差するこの場所をゆっくり巡ってみませんか。

今回ご紹介する平和公園周辺モデルコースは、すべて徒歩で巡れるルート。
ゆっくり景色や空気を感じながら歩くのがおすすめです。平和公園へは長崎駅からは路面電車でのアクセスが便利。
 
長崎駅前(赤迫行き)で乗車 → 約15分 → 平和公園 電停で下車
徒歩約2分で平和公園に到着します。

 
 

Start
10:00

祈りと平和にふれる〈平和公園〉をのんびり散策

 

広島と並び、日本で2つしかない原爆被ばく都市のひとつ長崎。その記憶と平和への願いを今に伝える「平和公園」は、原爆落下中心地の北側、小高い丘に広がる総合公園です。約18.5haの広大な敷地はテーマごとに複数のゾーンに分かれ、開放感のある園内には緑や広場が広がり、ゆっくりと歩きながら巡ることができます。
 
なかでも象徴的なのが、平和祈念像が建つ「願いのゾーン」。視界が開けた広場の先に現れる高さ約9.7mの像は、右手で原爆の脅威を示し、左手で平和を表現、静かに閉じたまぶたには、犠牲者の冥福を祈る想いが込められています。毎年8月9日にはこの場所で平和祈念式典が執り行われ、原爆投下時刻である午前11時2分には「長崎の鐘」に合わせて1分間の黙とうが捧げられます。

 

また、公園入口から階段を上った先にある「平和の泉」は、穏やかに水が広がる静かな空間。原爆の熱風により、水を求めながら亡くなっていった人々の霊に捧げられた場所です。正面の石碑には、被爆当時9歳だった少女の手記が刻まれており「のどが乾いてたまりませんでした…」と続く言葉から、当時の壮絶な状況が伝わってきます。景色を眺めながら歩くひとときの中で、自然と平和への想いに触れられるスポットです。

基本情報

 

駐車場 専用の有料駐車場あり(有料)
お問い合わせ 095-829-1162(長崎市土木部土木総務課)
場所 長崎県長崎市松山町9
徒歩 約2分

11:05

昭和の味にほっとひと息〈カフェ・ド・シェル〉でレトロランチ&スイーツ

 

平和公園周辺を歩いたあと、ひと息つきたくなったら立ち寄りたいのが『カフェ・ド・シェル』。1978年創業、どこか懐かしさを感じるレトロな空気に包まれた、思わず長居したくなる一軒です。
 
ここで外せないのは、長崎名物のトルコライスとミルクセーキ。マスターが子どもの頃に親しんだ味を再現したトルコライスは、トンカツ、ナポリタン、ドライカレーが一皿にそろう正統派スタイル。サクサクに揚がった国産ロースのトンカツに、スパイシーなドライカレー、そしてトマトの酸味が効いたナポリタンが重なり合い、どこを食べても満足感のある一品に仕上がっています。デミグラスソースや付け合わせのポテトサラダまで丁寧に手作りされているのも、長年愛され続ける理由のひとつです。
 
食後には、昔ながらの製法で作るミルクセーキを。やさしい甘さとシャリっとした口当たりが、歩き疲れた体にじんわりと染みわります。

 

店内を見渡せば、店主の“好き”が詰まったユニークな空間にも気づくはず。貝好きが高じて名付けられた店名やロゴ、店先に飾られた本物の貝殻、さらに海外で集めたコーラや雑貨の数々まで、どれもこの店ならではの個性。料理とともに、そんなストーリーにもぜひ触れてみてください。

基本情報

 

営業時間 9:00~18:00
定休日 月曜
駐車場 2台(ほか近隣駐車場提携あり)
お問い合わせ 095-846-3083
場所 長崎市橋口町17-18-2F
徒歩 約8分

12:30

浦上の祈りと美しい聖堂にふれる〈浦上教会〉

〈カフェ・ド・シェル〉でランチを楽しんだあとは、徒歩8分ほどの〈浦上教会(浦上天主堂)〉へ。坂の上に立つ赤レンガ調の外観と双塔が美しく、長崎のキリスト教と平和の歴史にふれられるスポットです。

 

 

堂内は見学することができ、静かな空間に差し込むステンドグラスの光が印象的。原爆で焼け残った被爆マリア像のレプリカも安置されています。ただし、教会は祈りの場でもあるため、見学の際は静かに過ごし、ミサや行事の妨げにならないようにしましょう。
 
浦上は、禁教の時代にも信徒たちが信仰を守り続けた地。旧浦上天主堂は東洋一の大聖堂ともいわれましたが、1945年の原爆で全壊しました。現在の天主堂は戦後に再建され、被爆前の姿に近づける改修が行われたものです。

 

周辺には、原爆により崩れ落ちた重量約50トンの鐘楼や、被爆した聖人の石像なども残されています。鐘楼は天主堂を正面に見て左側、少し離れた川の傍にあり、あわせて訪れたい場所です。最後に少し坂の下から振り返ると、人物と天主堂全体を一緒に撮影しやすく、旅の一枚にもおすすめです。

※写真掲載については長崎大司教区の許可をいただいています。


基本情報

 

拝観時間 9:00~17:00
駐車場 なし
お問い合わせ 095-844-1777
備考 公式HP:https://uracathe.sakura.ne.jp/

【教会訪問時のマナーについて】
https://churchtrust.jp/archives/information/744

場所 長崎市本尾町1-79
徒歩 約9分

14:00

香り高い紅茶を楽しむ〈cafe たからや〉で休憩タイム

浦上天主堂を見学したあとは、徒歩11分ほどの〈cafe たからや〉でひと休み。午後の散策前に、少し座って落ち着ける一軒です。

 

 

こちらで楽しめるのは、香り高いムレスナティー。常時70種類以上のムレスナティーがそろい、果物や花の香りなど、選ぶ時間も楽しみのひとつです。店主さんがすすめてくれたポットティーは、15gの茶葉を短時間で抽出する「ティーエスプレッソ法」で淹れるそう。カップから立ちのぼる芳醇な香りが、歩き疲れた身体に心地よく染み渡ります。
 
甘いものを添えるなら、九州ではここでしか味わえないという「究極のホットケーキ」を。焼き上がりまで30分ほどかかるため、紅茶を選んだり、香りを楽しんだりしながら、ゆっくり待つ時間も心地よく過ごせます。特注の銅板で約30分かけてじっくり焼き上げる厚めの生地は、外はカリッ、中は驚くほどふわふわ。

 

大きな窓から光が入る店内には、観葉植物の緑と赤い紅茶缶が並び、落ち着きながらも華やかな空気が広がります。看板猫のチーちゃん・うにおくんに出会えたら、さらにほっとする時間に。午後の休憩に似合う一軒です。

基本情報

 

営業時間 11:00~18:00(季節により変動あり)
店休日 月曜日(月曜日が祝日の場合、火曜日休)
駐車場 なし(2000円以上ご利用の方に100円の補助あり)
お問い合わせ 095-801-0518
備考 Instagram:@cafe.takaraya
場所 長崎市松山町3-92 2階
徒歩 約2分

15:05

〈寿福 本店〉で手作り和菓子をおやつに

〈cafe たからや〉でひと息ついたあとは、徒歩2分ほどの〈寿福 本店〉へ。
 
1970年創業の和菓子店で、お菓子は職人さんがひとつひとつ手作りしています。昔ながらの和菓子を大切にしながら、従来の和菓子では使われてこなかった素材を取り入れた商品づくりにも挑戦しているのが魅力です。

 

 

看板商品は、創業当時から親しまれている大福。つぶあんを、ふわふわでなめらかな生地で包んだ一品です。

初めて訪れる方におすすめしたいのは、あんことカスタードを合わせた「あんこシュークリーム」。和と洋が自然になじむように仕上げられていて、観光途中のおやつにもぴったりです。手を汚さずに食べやすい「千代香」や、彼杵産の抹茶を100%使用した抹茶ラテを合わせて、気軽に和のおやつ時間を楽しんで。

 

黒を基調とした落ち着いた外観の店内には、大福やおはぎ、季節感のある和菓子がずらり。地元で長く愛されてきた丁寧な手仕事と、新しい味への工夫を感じながら、お土産選びが楽しめます。

夏の時期には、和菓子に使うあんこを生かしたかき氷やミルクセーキも登場。販売時期はInstagramで確認を。


基本情報

 

営業時間 9:00~19:00、日曜日、祝日、9:00〜17:00
店休日 火曜日、第3月曜日
駐車場 あり
お問い合わせ 095-845-7820
備考 公式HP:https://www.jyufuku.jp/
場所 長崎市松山町6-11
徒歩 約15分

16:00

原爆の記憶と生命力にふれる〈山王神社〉を訪ねて


 

平和公園からほど近い坂本エリアに佇む「山王神社」。爆心地から約800mという距離にあり、原爆の被害を受けながらも、今なお当時の記憶を静かに伝え続けている場所です。
 
境内でまず目を引くのが、2本並んでそびえる被爆クスノキ。原爆の熱線と爆風を受け、一時は枯れ木のようになりながらも、再び芽吹き、現在も力強く枝葉を広げています。樹齢500年以上ともいわれる大樹は、間近に立つだけでも圧倒的な存在感。環境省の「残したい日本の音風景100選」にも選ばれており、葉ずれの音に耳を傾けながら静かな時間を過ごすのもおすすめです。実はこの被爆クスノキ、長崎出身のシンガーソングライター 福山雅治さんの楽曲「 クスノキ 」のモチーフにもなっており、長崎への想いや平和への願いが込められた一曲として、地元でも親しまれています。

 

そして、もうひとつ象徴的なのが「一本柱鳥居」とも呼ばれる片足鳥居。原爆の爆風によって半分が倒壊しながらも、片側だけが現在まで残されており、参道脇には崩れ落ちた部分も保存されています。その姿からは、当時の凄まじい被害の大きさと、困難の中でも残り続けた力強さを感じ取ることができます。
静かな境内を歩きながら、長崎の歴史や、この地に息づく“生きる力”にふれられるスポットです。山王神社では、オオクスの生命力にあやかった御守や御朱印の受付もしているので、参拝の記念に手に取ってみてはいかが。

基本情報

 

駐車場 周辺にコインパーキングあり
お問い合わせ 095-844-1415
備考 HP:https://sannou-jinjya.jp/
Instagram:@sannoujinjya
場所 長崎県長崎市坂本2-6-56

 

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