ながさきプレスWEBマガジン

  • 第17回 「アメリカンなまちへ!」

    夏の佐世保がアメリカンに染まります

     梅雨も明け、すっかり夏らしい陽気ですネ。あまりの暑さに気が滅入るけれど、やっぱり夏は開放的で楽しいもの!ここ数ヶ月、茶市やお寺など日本らしい旅をお届けしてきたこのコーナーも、今回は打って変わってアメリカ~ン、何とも賑やかなイベントをお届けします。
    去る、6月最後の日曜日。訪れたのは、日本一長いアーケードとして有名なさせぼ四ヶ町・三ヶ町商店街の連なる「さるくCity4○3アーケード」。米軍基地との置かれたまちとあって、普段からアーケードには外国人が多く、どこかアメリカンな香りが漂っているが、この日のアーケードはいつにも増してアメリカンな様子。それもそのはず、この日は今回で2回目の開催となる「アメリカンタウンフェスティバル」のオープニングデーなのだ!
    あいにくの雨模様で、日曜日にしては少しお客さんが少なく感じられたが、11時を回る頃、どこからともなく賑やかなファンファーレが!あっという間に人垣ができ、アーケードの中央をパレードがゆく。先頭には、迫力満点のカッコいいハーレー・ダビッドソン!その後ろに佐世保市消防音楽隊や、カラフルな風船を持った人々が続く。途中、まるで魔女のような姿のマダムが、バルーンアートの風船を、往来の人々に手渡し♪

     すると、受け取った人は誰に頼まれたわけでもないけれど、自然とパレードの列に加わり、 ワイワイ一緒にアーケードを練り歩いてゆく。ふと気づけば、いつの間にかパレードはかなりの大所帯に!その流れがあまりにも自然で、何だかいいなあ…なんて感心。ヘンに照れたりせず、時にはハジけて、楽しいことを当たり前に楽しむって、いいものですネ。(旅の恥はかきすてだし…?)

    期間中はイベントもりだくさん!

     「アメリカンタウンフェスティバル」は、6月末から8月初めまで、1ヶ月以上開催される。 期間中、アーケードの途中にある「島瀬公園」にはイベントステージや、特設ショップがオープン!アメリカンフーズを味わえる店や、アメリカ ンなグッズが揃う店、5月下旬に巨大竜巻で被害を受けたオクラホマの支援ブースなどが並ぶ (ちなみに、オープニングで風船を配っていたマダムのバルーンアートの店も!)。 ドルが使える店もあり、ますますアメリカン気分が楽しめそうだ。ステージでは土日を中心に、ミュージックライブや大道芸のパフォーマンスなどを開催。ビッグサイズなアメリカンフーズ片手に、ビールを飲みながらイベントを楽しむ…なんていうのも、夏らしいハッピータイムになりそう♪

    合言葉は「かっちぇて」!

     島瀬公園会場以外にも、アメリカンな空気を感じさせてくれる展示やイベントがいろいろ。アーケード内には、アメリカ50州と1地区の紹介&交流パネルが展示されたり、毎日1時間、米海軍のラジオ番組が放送されたり…。耳に入ってくる英語が増えるだけでも、なんだかちょっぴり非日常の気分になれるからフシギだ。「くっけん広場」には、アメリカのさまざまな情報が手に入るテーマ館もオープン。 ミリタリーグッズなどの販売もあって、遠くアメリカに思いを馳せながら、見るだけでも楽しい。いつか行ってみたいなあ…。
     今年で2回目となるこのイベント。主催するのは、させぼ四ヶ町商店街協同組合の人々だ。
     米国文化が溶け込む基地のまち・佐世保で、佐世保ならではのイベントやまちおこしができれば、と始まった。日本人もアメリカ人も、同じ「まち」の仲間―イベントの合言葉である「かっちぇて(=佐世保弁で仲間に入れて!の意味)」には、そんな想いがこめられているそうだ。

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