未来のＶ・ファーレン戦士　その育成のポイントは〝準備〟

V・ファーレン長崎アカデミー — 練習が終わるや否や、笑顔が絶えない少年少女に戻る選手たち。オンとオフがしっかりと切り替えられる姿からも、頼もしさが感じられる

　来季・国内トップリーグ・Ｊ１に昇格するＶ・ファーレン長崎。地元・長崎からトップアスリートの輩出も目指すＶ・ファーレンは、ジュニアチームにも力を注いでいる。
Ｊリーガーとしての経験も豊富な小森田友明Ｕー12監督は｢個の高さに勝るチーム力を育てることを目指しています」と話す。「どうやったら個の高い選手に勝てるか、一対一で立ち向かうばかりではなく、チームでサポートし合えるチームづくりが必要です」、そう言う小森田監督の指導の要は「準備をつくること」。ボールが来る前に、視野を広く選択肢を増やして、プレーの準備をすることを基本にしている。

「目的へのプロセスをしっかり考えることが大切です。その代わり、子どもたちが決断したこと、結果自体にはあまり言及しません」。アイデア満載で、物怖じせずトライを重ねる、そんな長崎を背負って立つフットボーラーが誕生するのも、遠くない未来のことに感じられる。