ながさきプレスWEBマガジン

  • 体操北京オリンピックメダリスト
    沖口 誠 講演『夢に向かって』
    05 実演~07 インタビュー

    オリンピアンの強い精神力はどのように育ったのか。
    熱い思いに触れることができました。


    ◎ 講演内容【もくじ】 ◎
    ※項目をクリックするとページに移動します


    05 実演      

    オリンピアンの模範演技を⾒ることができました!

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    演技内容
    〇 倒立歩行
    〇 ロンダート
    〇 転回(3回連続)
    〇 バク転(6回連続)
    〇 ロンダート+バク転+後方宙返り
    〇 ロンダート+バク転+後方1回ひねり
    〇 開脚旋回(あん馬技)

    薄いマット1枚の上でこんなにも高く飛ぶことができるのかと、その身体能力の高さに圧倒されました!
    あふれ出る笑顔から子どもたちの”わくわくどきどき!”が伝わってくるようです。
    普段見ることのできないオリンピアンの技の美しさに、会場からは感嘆の声が沸き起こっていました。


    06 子どもたちの声 

    オリンピアンの講演後、⼦どもたちが何を感じ、考えたのか̶
    ⼦どもたちのまっすぐな声をご紹介!

    =1年⽣=
    *きょうぼくにいろんなことをはなしてもらいました。ゆめをもとうとおもいました。から⼿でゆうしょうしたいゆめをもちました。 *きょうはありがとうございました。ずっとゆめをあきらめません。ゆめは、ものまねです。

     

    =2年⽣=
    *おき⼝先⽣きょうは、いろんなわざを⾒せてくれてありがとうございました。ぼくは、2017年にあったオリンピックを⾒ました。いろんなきょうぎをみまし た。その中にもたいそうのえんぎがあって、そのときにはじめて「すごいな。」とおもいました。なのでさいごのえんぎは「すごー」とおもいました。
    *ぼくは、そくてんがにがてです。けどれんしゅうをします。あととびばこがとべません。けどきょうおしえてくれたのでとべるとおもいます。きょうは、ありが とうございました。

     

    =3年⽣=
    *沖⼝せん⼿の話を聞いて分かったことがあります。何でもチャレンジしてみること。私はそくてんが出来ません。家でもやってみたけど出来ませんでした。私は、練習がやっぱりひつようなんだなと思いました。いつか、かならず出来ると信じて、何度でも練習を続けていきたいです。

     

    =4年⽣=
    *〔感想〕今⽇は先⽣のアドバイスを聞いて、後てんやそくてんを先⽣の⾔った通りにしてみたいと思いました。空⼿の⼤会のときに、とてもきんちょうするから、アドバイスで教えてもらったようにきんちょうを少しにできるようにしたいです。先⽣のわざがすごくてはく⼿しかできませんでした。がんばって、とうりつができるようになりたいです。わたしも、ゆめに向かって、がんばっていきたいと思いました。まずは、先⽣の⾔った通りにお⼿伝いからがんばりたいと思いました。
    〔分かったこと〕●ゆめに向かって⽬標をもち、がんばること。●何にでもチャレンジすること。●友だちを⼤切にすること。●家の⼿伝いをすること。

     

    =5年⽣=
    沖⼝先⽣は⼩学校3年⽣から体操をはじめて、中学校の時に⼿のほねが折れて⼿術することになって、その時のクラスの先⽣が「ゆかと、とびばこはいっぱい出来るやん」といってくれて沖⼝先⽣はたちなおってオリンピックにも出れてすごいと思いました。あといろいろなわざを⾒せてくれたし、いっしょに体操が出来てうれしかったです。とくにロンダートやばく転、てんかいがすごくて、そくてんがとてもきれいでした。
    オリンピックに出た選⼿に会えてとてもうれしいです。あと、内村こうへい選⼿はきんちょうしたことがないという事がしょうげき的でした。沖⼝先⽣が⾔ったように⾃分がとくいな事をもっともっと練習をして「夢に向かって」がんばっていきます。とてもいいけいけんが出来てよかったです。

     

    =6年⽣= 
    *〔⼼に残ったこと〕演技披露。沖⼝先⽣がいろんな演技をしてくれてすごい技をいっぱい⾒せてくれたのが⼀番⼼に残っている。
    〔沖⼝先⽣があなた達に伝えたいことは何だったと思いますか?〕
    ・沖⼝先⽣が伝えたかったことは、何でも何回も何時間も練習したら、夢だったことがいつのまにか⽬標になっていると⾔っていたから、何でも練習をすれば夢も
    ⽬標になることを伝えようとしてくれていたのかなと思った。
    〔⾃分の夢〕エンジニア 〔チャレンジしたいこと〕これからべんきょうして夢を実現できるようにがんばる。


    07 インタビュー  

    体操をするにあたって、または、体操をする中で、ご両親からアドバイスや助言など何か影響を受けたことはありましたか?
    沖口先生
    両親や親族も周りに体操をやっている人はいませんでした。とにかくキッカケは近所に体操クラブがあり友達がやっていたからなんです。両親は、体操を始める時もそうですが、僕がやることについて自由にやらせてくれる親だったので、それがかえって僕に合っていてよかったのかもしれません。
    中学校の手のケガ以外で、スランプはありましたか?また、どのようにそのスランプを乗り越えましたか?
    沖口先生
    スランプはありました。世界選手権の時、技をあれもこれも入れていて結局バラバラになってしまいました。乗り越えた方法は、頭の中を一度”整理”して、要らないものを除きシンプルに考えるようにしたんです。そうしたら、本当に必要なものが見えてきました。
    現在は、選手を引退され指導の道を歩みだされたということですが、”指導”するにあたって大切にしていることはありますか?
    沖口先生
    難しさを感じているところでもありますが、”指導”するところと、”自由”にさせるところと、そのバランスは大切にしています。”指導”が行き過ぎると縛られて型にはまってしまうし、”自由”にばかりさせていると偏ってしまう。バランスよく指導できるよう心掛けています。

    「低学年の子どもたちは飽きてきたらもぞもぞし始めるから、飽きさせないよう話しをするのが難しいですね。10分くらいにまとめないと…。」講演を終えた感想を聞くことができました。選手時代から変わらぬ優しい笑顔。子どもたちの声に耳を傾け一つ一つ丁寧に語りかけるその姿からは、子どもたちにとってかけがえのないことを伝えようとする意志を感じました。

    オリンピックで感動を与えるだけでなく、オリンピックに至るまでの厳しい試練や自分の中での様々な思い、支えてもらった感謝の気持ちなどを語り伝えることで、次世代のオリンピアンを育てる―これもオリンピアンだからこそ果たせる役割なのだと実感しました。オリンピアンが子どもたちに語りかける熱く力強い言葉は、きっと子どもたちの夢への一歩につながることでしょう。

    これからのオリンピックがますます楽しみです!


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