ながさきプレスWEBマガジン

  • 2017.12.1 長崎市立香焼小学校
    「体育研究発表会」

    長崎市立香焼小学校
    「体育研究発表会」

    「わかる・できる・またやりたい」が実感できる発達に応じた体育授業
    ~体力を身につけさせ、生涯にわたって運動に親しむ態度を育てるための指導の在り方~

    体育研究発表会レポート

    わくわくハッスルタイム

    毎週月曜日の朝の時間に体幹・柔軟性のレベルアップや鬼遊びなど、体を動かす様々な活動を行っています。全校で一斉に行っている取組みで、年間スケジュールを作成して計画的に活動しています。

    音楽に合わせた全身運動!先生もノリノリで、見ているだけで体が自然と動きだしてしまいそうでした!子どもたちのイキイキとした表情から楽しさが伝わってくる時間…まさに、“わくわくハッスルタイム”!


    器械、器具を使っての運動遊び(マットを使っての遊び)

    【めあて】「もっと!」楽しくあそべる場を作ろう。

    【たんげんのめあて】
      ①いろいろなマットあそびをしよう。
      ②なかよくあんぜんにあそぼう。
      ③あそびかたをくふうしよう。

    段ボールの橋や跳び箱など様々な器具を使い子どもたちのアイディアがつまった運動遊び。側転しながら上にある段ボールを蹴ると鈴が鳴る仕組みや跳び箱で徐々に倒立の形につなげていく仕組みなど、一つ一つに技の上達につながる工夫をみることができました!


    保健(病気の予防)


    【めあて】薬物乱用が法律で厳しく禁止されている訳を探ろう。

    〇シンナーを乱用すると、人体にどのような影響があるか探ろう。
    〇薬物を乱用すると、なぜ新聞記事のような犯罪を犯してしまうのだろうか?
    〇薬物乱用がなくならないのはなぜだろうか?

    体を動かす体育から一変、体について考える保健の授業も公開されました。
    「将来、あなたの一番親しい友人が、薬物を使おうとしているのを知った時、あなたはその友人に何と言葉をかけてやめさせますか?」
    授業で学んだことを振り返り考える最後の質問。薬物の怖さを知ることで真剣に考えさせられます。
    ”知る”ことで、防ぐことができる。学校は子どもたちにとって、国語や算数だけでなく、より深く”命”について学ぶことができる場であると改めて感じることができました。


    ゲーム(タグラグビーを基にした易しいゲーム)

    【めあて】作戦をつかってゲームしよう
    【作戦】*おとり作戦 *めかくし作戦 *金魚のふん作戦

    ラグビーかと思いきや、そのルールはちょっと変わった創作ゲーム。作戦やルールは子どもたちの動きや言葉からオリジナルで作られたそうです。「あの子はどうしてつかまらない?」「遠回りしているから!」そこで子どもたちが考えたのが”カーブ走り”。自分たちで作っていくゲームなんてワクワクしますね!


    表現運動(激しい感じ)

    【めあて】
    1.はげしい動きを
    2.イメージに合わせて
    3.はじめ・なか・おわりで


    4.かんたんな
    5.ひと流れのむれの動きを
    6.〇〇になりきって
    7.おどろう!

    男の子も、女の子も、先生だって全身で踊ります!!体で表現するという難しい課題にもみんなで話し合って一つのストーリーを作り上げます。1分40秒の音楽に合わせメリハリをつけながら海賊やサメになりきりました。どうだった?と覗き込んでいるのはタブレット!!振り返りも最先端です。


    研究概要説明 開会行事

    研究協議 全体会

    【研究主題】
     ”わかる・できる・またやりたい”が実感できる発達段階に応じた体育授業
     ~体力を身につけさせ、生涯にわたって運動に親しむ態度を育てるための指導の在り方~
    【研究主題のねらいを達成するための柱】
     柱1)授業改善と工夫 柱2)実践研究部の活動 柱3)環境研究部の活動
    【香焼小の「体育科」の研究に関する三つの重点目標】
     ①自己肯定感の確立 ②学習規律の確立 ③体力の向上と生涯にわたって運動に親しむ態度を育てる

    研究主題でもある”わかる・できる・またやりたい”が実感できる発達段階に応じた体育授業について、公開授業に携わった先生方と授業を通しての研究概要説明および質疑応答がありました。子どもたちが生涯にわたって運動に親しむ態度を育てるためにはどのように指導していけばいいのか、参加されていた先生方の声を聞くことができました。どのように授業を進めていくのか、子どもたちがやる気になる仕掛けはどのようなものかなど、子どもたちの”わかる””できる””またやりたい”につながる指導方法が協議されました。45分の中にこれだけの思いと考えがつまっていたとは…なんだか胸が熱くなりました。


    閉会・・・そして全員で“ハッスルタイム”「投力向上ダンス」

     

    「子どもたちのイキイキとした姿から”やらされている”のではなく本心から”やりたい”という気持ちで取り組んでいることをを見てもらえたと思いますー。」閉会式の挨拶でこみあげてくる思いからか言葉をつまらせた佐藤校長先生。”チーム香焼!”先生方は話し合いを重ね、学校の随所に様々な工夫を凝らした仕掛けをつくり、子どもたちの”ワクワク”につなげてきました。音楽が鳴れば自然と体を動かし踊りだす子どもたち、ここでどんな遊びをしようか?遊び方は無限大!先生方も一丸となって取り組んだ2年間の成果は子どもたちの笑顔が物語っていました。閉会の挨拶が終わり、研究発表会も幕を下ろしたかと思いきや…「ここで終わらないのが香焼小学校です!さぁ、皆さん体を動かしましょう!」参加者全員でワクワクハッスルタイム♪地域の方々も全身使って踊っていました。”体育”について、新たな学校教育の取組みを学ぶことができた一日でした!

     


    体育研究発表会参加者の声

    ●今回の研究発表会で、強く感じたことは、学校全体で1つの目標に向かって取り組むと、すごいパワーが生まれるんだなということです。発表された授業はもちろん、「わくわくハッスルタイム」の子どもたちの姿や、校内の至る所に作られた楽しく体をうごかしたくなるような「仕かけ」に感動させられました。自校に持ち帰り子どもたちに運動の楽しさを伝えていきたいと思います。

     
    ●養護教諭と連携した保健の授業を参観したく、今回参加させていただきました。校内の掲示資料がとても充実していて写真の中の子どもたちのイキイキとした表情に感動しました。また、校内外に子どもたちが自然と体を動かしたくなるような仕掛けがあり工夫に驚きました。

     
    ●これまでほんの少しですが、体育に関わってきた一人として、今回香焼小の研究を参観させていただいて、これまで大変なことも多くあったかと思いますが、本当に「うらやましい」の一言です。
     

    ●朝のわくわくハッスルタイム、すばらしかったです。とにかくみんな楽しそうに参加していたのがとても印象的でした。
     

    ●本日の研究発表会では、香焼小学校がこれまでに研究してこられた成果、先生方のこれまでの工夫や努力、そして何より体育に一生懸命に取り組む子どもたちの姿を見ることができ、とても素敵な時間を過ごすことができました。

    ●小学生に表現運動を指導することに少し不安を持っていましたが、おかげさまで、光が見えた気がします。


    香焼小学校子どもたちの声

    2年生・3年生

    =2年生=
    *ころがりまくって楽しかった。(いぶき)
    *さか道とかいろいろつなげて楽しかった。(るな)
    *最初はきんちょうしたけど、だんだんいつもどおりにできてたのしかったです。(みく)
    *説明したり発表したりする時は、ちょっときんちょうしました。(げん)

    =3年生=
    *えらんだ作戦を自分たちでどんどん工夫してうまくいったのがよかったです。コートも、楽しくなるように、変わっていって、最後まで盛り上がってできました。朝のわくわくハッスルタイムの30(「さんまる)ブリッジゾーンでは、手がいたかったけど、30秒間ブリッジができて、うれしかったです。(あん)
    *楽しく体育ができています。特にみんなでチームになってゲームをすると、1人ではできないことができて楽しいです。この前、ボールを使ったゲームで点数を決めることができて、うれしかったです。今度、また点数を決められるようにがんばりたいです。(百華)
    *やわらかい手作りボールでGoGoラグビーをしたので、とりやすくて楽しくゲームができました。友だちから励ましてもらいながら、パスしたり、トライもすることができました。自分でトライすることができてうれしかったです。今まではボールからにげてばっかりだったのが、今ではボールをキャッチしにいくことができるようになって、うれしいです。(柚果)

    5年生

    *私は、始めたころから体育は、とくいでした。いろんなお客様が来てするのははずかしかったです。でも、やっているうちに楽しくなってきました。体育がもっとすきになりました。友だちと協力することが多くて大変でした。(ゆな)
    *ぼくは、2年間やって体育がもっとたのしくなってすきになりました。また、けんきゅうじゅぎょうをしてみたいです。(しゅうと)
    *2年間で、いろいろな勉強ができて、楽しかった。(みう)
    *表現が出来るといろいろ役に立つと思います。楽しかったです。(さほ)
    *2年間、体育の時間にいろんな人が見に来て最初ははずかしかったけどだんだん楽しくなってきて自分でもまんぞくできる体育が出来たと思います。(すず)
    *2年間体育の発表をしていろいろ体を動かしたりして楽しかったです。2年間もしてきたのでなれました。(凛)
    *4年生からやっていたので体育がもっとすきになったのでよかった。(桜裕)
    *私は、前までは体育は苦手だったけど、なんかコツやルールを覚えてやってみたらすごく楽しかったので、またやりたいです。(風夏)
    *私は、2年間やってきて思ったことは、表現をする体育で、大きく体を動かすのがとても楽しかったです。その中で、自分たちで考えて表現するのが一番楽しかったです。(倖花)
    *2年間で体育をしてまず協力することが大事だと思いました。4年生のときは男女でするのをはずかしがったりしたけど、5年生でははずかしがらずにやっています。(みき)

    6年生

    *今回学習した事を、わすれずに、しょうらい薬物にふれてつかまるような大人になりたくないと思いました。中学生になっても、わすれずにしっかり学習していきたいです。(あおい)
    *ぼくは、保健の授業で「薬物がもたらす人体へのえいきょう」について調べました。歯がとけたり、体の内部に傷がついたり、体に良いことは一つもないことが分かりました。また、他のことについて調べていた友達から、「社会へのえいきょうやいぞん症」についても聞きました。薬物とは、とても危険なものだと、改めて思いました。また、この薬物を使用しようとしている友達がいたら、かあらず止めようと思いました。友だちも自分も命は一つしかないので、大事にしてほしいと思いました。薬物は、この世に必ずいるものではないと思います。未来では、この薬物がなくなっていることを願います。(誠太郎)


    *チーム香焼 先生紹介

    佐藤 久美子 校長

    子どもたちの気力・体力・学力向上のために全職員・保護者・地域の皆様の御協力をいただきました。
    県市の教育委員会の指導と国の大学の先生方のご協力で、香焼小学校の子どもたち、先生方は笑顔でいっぱいです。
    チーム香焼は前進していきます。
    輝く子どもたちのために

    西村 慎一郎 教頭
     

     
    大会はとてもよい経験になりました。校長先生をはじめ職員の皆様、保護者・地域の皆様、御協力ありがとうございました。

    荻田 出 教務主任
     

     
    環境研究部として、子供達が日常的に運動に親しむ遊具や器具の制作に取り組みました。

    山下 佐久子 先生
    (1年生担任)

     
    キッズたいこで参加できて、子供達にも思い出深いものになりました。みんな仲良し1年生。みんなの力が一つになりました。

    土岐 晶子 先生
    (研究副主任・2年生担任)

     
    この子たちとこんな学習をしたら
    絶対”楽しい!!ということを念頭に日々すごしています。
    当日に至るまでの時間が貴重なものとなりました。

    浜田 圭介 先生
    (体育副主任・3年生担任)

     
    やりたい!もっとしたい!」の笑顔を引き出すために、職員一丸となってがんばっています。

    これからも香焼小らしいアイデアで、楽しく体を動かし、体力向上・学力向上を目指します!

    諸石 弘宣 先生
    (研究主任・4年生担任)

     
    本校の体育科の研究を通して、子どもたちの認め合い助け合う心が成長したことが、一番の成果です。今後も職員一同がんばります。

    硯川 忠 先生
    (体育主任・5年1組担任)

     
    体育の研究を2年間続けた結果、クラスの雰囲気がよくなり、他の授業中も落ち着きが生まれました。子どもたちも自信がつき、担任としても学級経営にとてもプラスになる研究でした!!

    平 愛弥 先生
    (5年2組担任)

     
    たくさんの先生方に見られながら、子ども達がのびのびといつも通り動いてがんばってくれて、とてもうれしかったです。

    川原 裕子 先生
    (なのはな学級)

     
    にっこにこの笑顔*⌒◡⌒* そしてキラキラ輝く香焼っ子たちに感動しました♡
    チーム香焼でがんばってきてよかったです!

    中村 美和 先生
    たんぽぽ学級

     
    全員が笑顔でトライできるように声をかけました。

    チームが協力して楽しみながらゲームができるように気を配りました。

    坂井 幸兵 先生
    (6年生担任)

     
    学習内容が「薬物乱用防止」ということで、子ども達にとっては難しい内容でしたが、どの子も自分の事としてとらえ、真剣に考え、友達と意見の交流もできました。

    大勢の参観者の前で、堂々と発表している姿に成長を感じ、嬉しかったです。

    松尾 紀子 先生
    (通級)

     
    こんな大規模な研究会はもう二度と経験できないと思います。いい勉強をさせてもらい、感謝しています。

    橋本 美佳子 先生
    (養護教諭)

     
    子どもたちがワクワクするような環境作り、子どもたちのがんばりや思いが伝わる掲示物作り、心にひびく保健学習を目指しました。(・・のつもり)
    当日はキラキラと輝く子どもたちを多くの方に見ていただけてとても良かったです。

    小森 隆弘 先生
    事務主幹

     
    ロジスティクス(後方支援)は突発的に出てきた問題に対処するのが大変ですね。

    濵口 ひろみ 先生
    (栄養教諭)

     
    体育の研究を通して、貴重な経験をすることができました。

    久間 裕子 先生
    算数TT

     
    たくさんの方に来ていただけて感動的な研究会でした。

    大峰 香穂里 支援員
     

     
    支援員として初めての大きな体育研発表に参加でき、いきいきした子供達の顔や頑張っている子供達をたくさん見ることができ感動をたくさんもらいました。

    眞崎 美貴 庁務
     

     
    校長先生をはじめ先生方の頑張る姿を見て、少しでもお役に立てればとお手伝いさせていただきました。
    おかげで、子供たちのイキイキとした姿が見られて、とても感動しました。

    フォトギャラリー

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