ながさきプレス

世界遺産の島になる(五島)

世界遺産登録決定の瞬間!

 

6月30日(土)、歴史的瞬間に立ち会いたくて福江文化会館に出かけた。バーレーンで開かれているユネスコ世界遺産委員会の様子が、インターネットで同時配信されている。それを簡易通訳付きで、みんなで見ようというわけだ。

 

構成資産のある久賀島と奈留島でも、同時刻、パブリックビューイングが行われていた。議長が、木槌で「コン」と叩いた瞬間、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録が決定した。会場内では、クラッカーが鳴り拍手がわき起こった。

 

 最近、森禮子著『五島崩れ』を読み返した。1868(明治元)年、久賀島で起きた潜伏キリシタンに対する弾圧を描いた物語だ。わずか12畳の牢屋に200人余りの信徒が押し込められ、39人が殉教したという。現在、牢屋の跡には、牢屋の窄殉教記念教会が建てられている。その他、木造の教会としては、日本一大きいと言われる岐宿の水の浦教会。解禁後、五島キリシタンの復活の地となった奥浦の堂崎教会。構成資産の奈留島の江上教会と久賀島の旧五輪教会など、五島には20の教会がある。

 

キリシタンの苦難の歴史を知り、静かな祈りの場としての教会をぜひ訪れてほしい。

 

 

profile

矢口 美保子  五島市在住。趣味は、茶道と読書。「軽自動車のマニュアル車に乗っています」と言うと、ほとんどの人が驚くという。高校時代の剣道仲間からの突然の電話により、島のコラムを書くことに。これには、本人が一番驚いているのだとか。

 

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