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顎がカクカク鳴ります。このまま放置してよいでしょうか?

今月のお悩みは…
顎がカクカク鳴ります。このまま放置してよいでしょうか?

<回答者>
森の木歯科・口腔外科クリニック 山本 達也先生
宮崎県出身。長崎大学卒業後、2012年に長与町で開業。最先端の治療を行いつつ、虫歯予防の面からのアプローチにも熱意を注ぐ。訪れた患者さんが快適に過ごせる明るい雰囲気づくりを大切にしている。

顎を動かすと音が鳴る場合、すぐに受診が必要なんですか?

山本 口を開けづらかったり、顎を動かしてパキパキ鳴ったりするのは、顎関節症の症状の一例です。痛みがないようでしたら急いで受診する必要はありませんが、動かすと痛みがひどいようでしたら治療が必要かもしれません。
この顎関節症の原因の一つが、噛み合わせです。顎の関節も膝や腰と同じで、負荷がかかることで痛くなるんです。噛み合わせが悪いと顎に過度の負荷がかかりやすく、顎関節症になることがあります。ただ噛み合わせが良ければ全くならないということではなく、誰でもなる可能性はあります。

 

どうすれば顎関節症を和らげることができますか?

山本 まず大切なのは、顎に負担をかけないことです。人間はリラックスしたときに上下の歯の間が1~3ミリ空くのが通常の状態です。それが小さい頃からの癖やストレスでグッと噛んでしまう人は、無意識のうちに顎に負担がかかってしまいます。また噛む力が強い人は、肩こりがひどい人も多いんですよ。体が緊張状態でよく食いしばってしまう人が顎関節症になりやすく、中学生が受験勉強の中で発症したり、大人の方も長時間のパソコン作業などで痛みが生じる場合もあります。ゆっくりと力を抜いてリラックスをして、普段は上下の歯の間に少しだけ空間をもたせるのが大切です。ちなみに、ガムの噛み過ぎもよくありません。歯に長い間負担がかかり過ぎますし、歯周病がある方などはむしろ症状を悪化させる原因にもなります。

 

もし診察してもらうとすれば、どこを受診すればよいのでしょうか?

山本 顎関節症などの噛み合わせに関することは、歯科医師が力になってくれます。ただ検査をしてよほど重大な病状でなければ、大げさな治療ではなく、歯科医師の指導による開口訓練を繰り返すことで、顎関節症が改善される場合も多くあります。まさに膝や腰が痛いときのリハビリ訓練のようなもので、負荷をかけずに動かすことで少しずつ慣らしていきます。噛み合わせも、まず自分の体の使い方を知ることが大切なんです。

 

歯の矯正と顎関節症の関係について教えてください。

山本 顎関節症の原因となる噛み合わせを改善する方法の一つが、歯の矯正です。見た目を良くする目的で矯正する方も多いですが、歯並びを整えることで、顎の動きをよりスムーズにすることもできるんです。もちろん、きちんと噛み合わせも含めて口内環境を整えるためには、矯正前の診察と矯正後の訓練が欠かせません。矯正をする際には、見た目だけを考えるのではなく、機能を重視した矯正を行ってくれる歯科医院を選びましょう。

 

まとめ
・痛みがない場合は受診が必須ではないが、気になる場合は歯科医師に相談を
・強く噛んだりして顎に負担がかかり過ぎると顎関節症の原因に
・きちんと歯を矯正することで、噛み合わせの改善も可能

山本先生からのワンポイントアドバイス
寝ているときに食いしばって起こる歯ぎしりは、実はほとんどの人が無意識にしています。それを無理にすべて抑え込むのもよくないので、負担をかけ過ぎないよう気をつけましょう。例えば頬杖をつくような弱い力でも、長時間になると顎に負担がかかるので、適度に顎を休めることが大切です。

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