ながさきプレスWEBマガジン

  • 春の山に雪!?その正体は…… (対馬)

    春の上対馬の風物詩

     

    「穏やかな春の鰐浦湾の山々に、積もった白雪のような……」
    地域の人々のみならず、観光客の目を毎年楽しませている「ヒトツバタゴ」。対馬の樹木にも指定されており、真っ白な4枚の花弁を枝いっぱいにつけるため、約3000本が自生する鰐浦地区では、雪が降り積もったような鮮やかな白が山々を彩ります。
    ヒトツバタゴの鮮やかな白い花は近くの港の凪いだ海面にも反射し、その色を浮き上がらせるため、「海照らし」などとも呼ばれています。
    毎年ゴールデンウィーク頃になると、その可憐な花たちを愛でてもらおうと、地域では「ひとつばたご祭り」を開催しており、今年の開催は4月29日に決定しています。この原稿を書いている時期には全国から「いつ満開になるか」というお問い合わせをいただくものの、「自然のものなので……」といったお返事しかできないことが心苦しいところ。しかし、開花してからでも10日程度は咲きつづけているので、お時間の取れる方はぜひ一度この時期に来島されて、海を照らす「ひとつばたご」をご鑑賞くださいませ。

    profile

    原 里架 対馬観光物産協会職員。前職での島内取材活動の経験を活かし、島内で発見した(個人的にツボったマニアックな)「対馬」の良さを伝えることができれば、と画策中。

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