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  • 父ヶ岳登山 (五島)

    五島列島最高峰を登る
    五島列島最高峰を登る

     標高461m、五島列島最高峰の「父ヶ岳」に登った。その山頂から高浜と頓泊の海岸を望むと、眼下には、白い砂浜に縁どられたエメラルドグリーンの美しい海が広がる。父ヶ岳に登るなら、いくつかの団体が企画するトレッキングツアーに参加するのがオススメ。安全性はもちろん、希少な動植物についての説明もしてくれる。
    午前9時40分、七嶽神社(玉之浦町)を出発。神社の長い石段を登った先に奥殿がある。ここには、昭和55年の山火事で焼失する以前、平家の落人を祀っていたという神殿があり、近くには、幻の椿と言われる「玉の浦」椿の原木もあったそう。登山コースには「難所」と呼ぶにふさわしい急峻なのぼりが2ヶ所ある。滑り落ちそうになるのを、樹木につかまり岩に足をかけてこらえ、何度も休憩を挟みながら登った。約3時間かけて山頂に到着。生い茂った樹木をかき分け、眼下に広がる海を眺める。あまりの美しさに、しばし、見入ってしまう。昼食の後、下山を開始。下りにも約3時間を要したが、七嶽神社についた時には、達成感とともに心地よい疲れを感じることができた。時間があれば、車で10分ほどのところにある荒川温泉や足湯で疲れを癒してみるのもいい。
    profile
    矢口 美保子 五島市在住。趣味は、茶道と読書。「軽自動車のマニュアル車に乗っています」と言うと、ほとんどの人が驚くという。高校時代の剣道仲間からの突然の電話により、島のコラムを書くことに。これには、本人が一番驚いているのだとか。

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