ながさきプレスWEBマガジン

  • 第2回 「大村市 千綿駅」

     大村湾沿いの小さな小さな駅〈千綿駅〉。1日の利用者は200人にも満たず、列車は1時間に1、2本しか停車しない。機械の券売機も無いし、売店なんてもちろん無い。それなのに、この駅を訪れる旅人が絶えない理由は、駅を見ればすぐにわかるはずだ。

     駅の目の前に広がる穏やかな大村湾、その風景を切り取るような駅の改札口。懐かしさの漂う木造の駅舎や、手売りのきっぷ売り場…。どれをとってもほっこりと心が和んで、電車に乗らずともぼんやりと駅の向こうの海を眺めていたい気分にさせられる。

     千綿駅の開業は1928年(昭和3年)。残念ながら駅舎は開業当時のものではなく、平成に入って改築されたものだが、味気ないコンクリートの駅にしなかったことに、人々の駅への愛着を感じる。その小規模さゆえに一度は無人駅になりかけたこともあったが、地域の人々の熱心な働きかけで簡易委託の駅として続いていることを見ても、地元の人たちにとって無くてはならない駅なのだろう。

     天気の良い日には対岸の西彼杵半島がくっきりと見え、夕暮れ時は一層ロマンを感じさせる千綿駅。ふらりと、旅の風を感じに訪れてほしい。

    どこまでもなつかしい駅舎。

    写真におさめると本当に絵になる、懐かしくてかわいらしい駅舎。これまで、数々のCMやポスター等の撮影場所にもなっており、実は一度、プレスの表紙を飾ったことも。旅やカメラ好きな乙女のココロをくすぐること間違いなし。

    なるほど、たしかに“シーサイドライナー”だ。

    長崎-佐世保間を結ぶ快速列車「シーサイドライナー」。その名の通り、大村湾沿いを走ってゆく青い列車。JR大村線は、車窓からの美しい景色が何よりの楽しみなのだ。

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