ながさきプレス

きれいのハナシ Vol.38

BeautyTalk

外見に関するトラウマ

【質問】外見に関する過去のトラウマで摂食障害になった友人がいます。その友人をサポートしてあげたいのですが、どういう気持ちで接すればよいでしょうか?

摂食障害は、完治が難しい病気です

 「最近太ったね」、「やせたね」「背が高いね」、「低いね」・・・・・・、天気の話をする感覚で、何気なく人に言ってませんか?この言葉で、言われた相手は傷ついているかもしれない、と考えたことありますか?私も東京に住んでいた頃、帰郷する度に親や親戚から「スリムになった?」、「顔がふっくらしたね」など、外見のことを第一声で言われるのにいつもイラだっていました。それしか言うことないのか!と・・・・・・。研修医で精神科をまわっていた頃、拒食症で入院している女の子が何人もいました。ほとんどの子が〝母親からの何気ない一言がきっかけ〟でダイエットを始めたらどんどん痩せていき、気づいたら入院レベルの拒食症になっていた、という経過。拒食症と似たような疾患として、過食嘔吐症があります。これは、拒食症とはちょっと違い、自分の見た目、学業・仕事、プライベート、すべて100点でなければ、と思っている完璧主義者の人が陥りやすい傾向にあります。摂食障害に関しては、奥深くてさらっと書けるものではないのですが、どちらも苦しい疾患です。でも、人のサポートでどうこうなるものでないのも事実。専門家でも時に治せない。医師として、そういう人と出会った時は、なんとかしてあげたいと思っています。

みちこくりにっくでは、〝身体表現〟禁止です

 「あの背が高い人」「ちょっとぽっちゃりな人」というように、身体的に人を表現することを当院では禁止しています。それには、苦い経験があるからです。ある患者さんが、がんばってダイエット目的で来院されていた時、当院のスタッフが、お互いに「細いよね」「いや、○○ちゃんがもっと細いよね」と話していたようで、それを聞いた患者さんがショックを受けて、「先生のところでも、そういう通俗的な話されるんですね。がんばる気持ちが失せました」と言ったのです。その患者さんの気持ちがよくわかります。言った方は「え?そんなつもりで言ってない」と思うかもしれませんが・・・・・・。もし、思い当たる人がいたら、深く反省し、身近な娘や女友だちへの言葉かけでも、よく考えてほしいものです。また傷つきやすい人は、はねのけるパワーを身に付けて!キレイさとは、決して外見だけのことではないのです。美しくなりたい、というパワーも大事だけど、楽しい気持ちが一番大事!

みちこくりにっく高橋美智子先生
みちこくりにっく高橋美智子先生

美智子先生のBeauty Keyword
何気ない一言でも発する前によく考えて思いやりも”キレイ”への一歩

【プロフィール】 諫早医師会准看護学校卒業、東京女子医科大学看護科卒業。1998年北里大学医学部入学、2004年同大学卒業後、同大学病院にて2年間の臨床研修後、同大学病院外科へ入局。2008年より国立相模原病院外科へ出向。2009年帰郷し、旧田園診療所院長へ就任。2012年みちこくりにっくへと改名。元々は外科医だが、皮膚・美容への関心が高く、美容皮膚にたずさわるように。


【住所】 長崎県諫早市福田町2367-1
【TEL】 0957-21-2525
http://michiko-cc.com/

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